本紙では、多摩区長に昨春就任した藤井智弘氏(58)に、恒例の新春インタビューを行った。藤井区長は初年度を振り返り、2022年に懸ける思いを「福」の一文字で表現。区制50周年の機運を区民と盛り上げ、幸せを身近に感じられる一年にしたいと語った。(聞き手/本紙・地主豊)
--多摩区の新リーダーとして約9カ月になりますが、まずは総括をお願いします。
「春から夏にかけて県のまん延防止等重点措置が適用されるなど、前年に続きコロナの影響を大きく受けた年でした。区役所では、コロナ対策を担当する衛生課の応援体制を強化し、5月は市民館でワクチン集団接種が始まりました。大きな事故もなく11月まで続き、3回目の集団接種を来月から予定しています。オミクロン株のような新たな脅威もありますが、引き続き緊張感を持って対応していきます」
--コロナ下で明るい話題もありました。
「6月には区役所生田出張所の新庁舎が開所しました。証明書発行など行政サービスの窓口としてだけではなく、多目的スペースや屋上広場などコミュニティー拠点としての機能も備えているので、気軽に立ち寄ってもらえたらと思います。
さらに、夏の東京パラリンピック開幕にあたり、日本民家園の囲炉裏から聖火リレーの種火が採火されたことも印象に残る出来事です。競泳で6回目のパラに出場し、50メートル背泳ぎで6位に入賞した区内在住の成田真由美さんには、大会前に区民の皆さんから多くの応援メッセージが寄せられました」
--区民祭など市内でもイベントが相次ぎ中止になりましたが、多摩区の特徴や魅力を生かした取り組みの成果や課題はいかがでしたか。
「イベントは前年同様、政府の方針や各団体によるガイドラインに基づき開催・中止を判断しました。コロナの影響を受けて苦しむお店や活動できない団体が多い中、市内他区に先駆けて取り組む『多摩区ソーシャルデザインセンター』では5月、学生スタッフが中心で『登戸・たまがわマルシェ』を考案し実現。約2500人が来場しました。同月末には生田緑地と多摩川の2会場を回遊してもらう『ピクニックラリー』の2回目を区観光協会主催で開催し、5千人近くが来場。いずれも『まん防』適用中に徹底した感染対策のもと行い、大きな事故もなく終えました。自然環境や人材など区の資源を生かし、みんなでルールを守って実現できたと感じています」
--今年は区制50周年の節目となります。
「多摩区では記念事業としてロゴマークとキャッチフレーズを作ります。公募で寄せられた案を3案に絞り、区民投票で決定して3月に公表予定です。4月30日には式典のほか、『魅力ある地域資源を活かした多世代で創るまちづくり』と題したシンポジウムを市民館大ホールで企画。市民提案も取り入れながら実行委員会と一丸で、今後も記念事業の計画を進めていきます」
--区民に向けてメッセージをお願いします。
「新型コロナが終息し『禍』が『福』に転じることを願います。今年は区民の皆さんと交流できる機会をたくさん持ちたいと考えています」
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