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多摩区 火災8件増で年間42件 2021年 市内は過去5年最多

社会

掲載号:2022年1月14日号

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今月9日の消防出初式で功労者を表彰=多摩区役所
今月9日の消防出初式で功労者を表彰=多摩区役所

 多摩区内の2021年の火災件数は、多摩消防署の速報値によると前年比8件増の42件。市全体では37件増え、過去5年間で最多の363件だった。同署と多摩消防団は恒例の消防出初式を今月9日に行い、安心して安全に暮らせるまちづくりへの思いを固めた。

放火が3分の1

 区内の火災発生の要因は放火が全体の3分の1を占める14件で、電気関係等の6件、たばこ5件と続く。火災による負傷者は5人、死者は2人だった。月別では5月と9月、12月に火災が多く、菅地区では6件の連続放火が発生した。

 多摩消防署予防課は、2年連続で2番目に多い要因となった電気関係等に着目。暖房機器の取り扱い方を誤り発火する事案があるほか、火災発生時に通報をためらうケースもあることを指摘する。「火災は発生したら規模の大小に関係なく必ず通報を。保険適用の面でも必須」と警鐘を鳴らす。

 市全体の速報値では、火災要因で電気機器が3番目に多い32件。携帯型バッテリーなどのリチウムイオン電池関連が17件で、非純正品の使用や落下などが発火のもとになっている。火災による死亡者は前年比3人増の11人で、うち8人が逃げ遅れによるもの。年齢別では65歳以上が9人だった。

区出初式に50人

 9日の多摩区消防出初式は、感染対策のため昨年に続き規模縮小での開催に。区役所会議室で行われ、消防関係団体の代表や表彰対象者ら約50人が参加。市内や区内の消防活動、消防団など関係団体の活動をまとめた動画も上映された。

 若林薫署長は式辞で「災害対応が多様化する中、多摩消防署と多摩消防団は地域密着の防災機関として関係団体との連携を深め、災害に強い安全・安心なまちづくりに全力で取り組む」と決意を表明。藤井智弘区長は「地域の防火や安全に関して、さまざまな立場で重要な役割を長年担っている皆さんに感謝したい」と思いを話した。

 表彰では14団体を含む60人が受賞し、代表者が表彰状等を受け取った。川崎市長表彰には一般市民特別消防協力者に多摩消防団前団長の井田哲芳さん、勤務成績優秀職員に消防司令の岡崎秀光さんと小野良介さん、永年勤続功労消防団員に稲田分団長尾班の団員・新井基之さん、優秀消防分団に稲田分団が選ばれた。

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