地域特産物マイスター・高橋孝次さんが愛した「のらぼう菜」を守りたい--。菅野戸呂の畑で川崎市の伝統野菜・のらぼう菜を生涯作り続け、一昨年12月に他界した孝次さん。妻の寛子さん(85)と長男・智常さん(56)、孝次さんの指導を受けたアルバイトの菅野久子さん(73)と今井紀久子さん(70)が畑を受け継ぎ、2年目の収穫期を迎えている。
市内では多摩区など北部で栽培されている、アブラナ科の野菜「のらぼう菜」。高橋さんの畑は昨季より4割ほど面積が縮小し、約6アールの広さに1千株ほどが育つ。例年は2月下旬ごろから収穫が始まるが、「年明けから寒さが厳しくて、雨が少なかったせいで成長が遅れた」と寛子さん。「根っこは腕の太さくらいにならないと。今はまだまだ」とも。今井さんは「ひと雨降れば葉もぐっと大きくなる」と期待を込める。
今年は2月23日に初収穫し、24日に菅小学校に5キロ、25日には西菅小学校に3キロ、それぞれ給食用に出荷。学校給食のほか連携する市内商店など予約分は順次出荷予定で、自宅前での一般販売は3月10日ごろになりそうだという。
定年退職後に畑を継ぐ予定の智常さんは、勤務の合間に用水の開閉などの畑仕事に携わる。寛子さんは「主人が遺したのらぼう菜だけは何が何でも続けなければ。息子が定年するまでは健康でいたい」と思いを込める。今井さんは「皆さんが毎年楽しみにしてくれている。美味しいって言ってくれるのが何よりうれしい」と笑顔を見せる。
寛子さんによると、収穫は5月の連休ごろまで続く予定という。
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>