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区画整理地元企業 登戸、音楽で活気を 飲食店めぐり ライブ展開

文化

公開:2022年7月15日

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演奏に聞き入る来場者=今月8日
演奏に聞き入る来場者=今月8日

 土地区画整理事業で変化する登戸のまちを活性化しようと、地元の開発プランニング企業・井出コーポレーション(井出喜文社長)が今春から、「登戸を音楽で盛り上げよう!」と銘打ったイベントを企画。その第2回が7月8日、向ヶ丘遊園駅近くの飲食店で開催され、主催者や来場者、出演者ら総勢100人が音楽と共に思いを交わした。

 登戸地区を中心に商業ビルのプランニングやテナント誘致を手掛ける同社は、区画整理が進むエリアのまちづくりにも注力。手段の一つとして、バンド経験のある蒲澤忍さん(49)と川原田茂久さん(65)が中心となり音楽イベントを立ち上げた。川原田さんは「会社としてビルを建てるだけではなく、人々の高揚感を上げていきたい。音楽で人の心を動かすことで面白いお店が集まり、まちの将来が良くなっていくと思う」と意図を語る。

出演や会場ゆかりの人々

 第1回は4月、同社が区役所通り登栄会で運営する飲食店・ノボリトアーチで開催。25人ほどが来場し、地元在住のプロミュージシャン・片桐幸男さんらによるライブと食事を楽しんだ。蒲澤さんは「音楽に詳しくないような方も演奏に引き込まれていた。音楽の力はすごい」と振り返る。

 今月の第2回の会場は、同社のビルで登戸出身の峠田(たおだ)敦さん(38)が経営するベッドフォードアベニューカフェ。同店が料理を提供し、井出コーポレーションの社員が受付や会場案内、音響を担当。来場者75人を迎え入れた。片桐さん率いるアコースティックバンドと歌手の田村エナさんが生演奏でラテンジャズを届けると、会場は拍手で一体感に包まれた。「登戸の人たちが一つになる空間をつくることができ、音楽を通した盛り上がりを強く感じられた」と川原田さん。元々バンドをしていたという峠田さんは「地元を盛り上げたい気持ちで店を出して、10月で2年。(ライブに向けて)井出さんと何度も打ち合わせを重ね、実現できよかった」と思いを語った。

 第3回は9月2日、同店で地元発のアマチュアバンド3組によるライブを計画。その後も、登戸エリアの多様な飲食店での展開を模索する。同社は「いつもの居酒屋でお酒を飲みながら、誰でも気楽に音楽を聞けるような場もつくれたら。この街の未来に期待を持ってもらえるように継続したい」と構想する。

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