市内で活動する天文同好会「多摩天文グループ」が結成50周年を迎えたことを記念し、かわさき宙と緑の科学館で9月25日(日)まで写真展を開催している。1972年の結成以降、50年間に現れた流星群やオーロラなど24点の写真が並ぶ。代表の小林正人さん(65)は「星空の魅力を感じられる。一人でも多くの人に興味を持ってもらえたら」と呼びかける。
中野島中で結成
小林さんが中野島中学校3年生だった72年、星好きの同級生10人ほどで立ち上げた同グループ。卒業後、天文雑誌に紹介されたことで同校以外の入会者も増えていった。86年には資金を出し合い、望遠鏡を備えた天体観測所を山梨県北杜市に開所。隣にプレハブの小屋も作り宿泊できるようにしていた。閉所する2005年までに延べ2千泊以上、星見会などで活用したという。
40代から60代を中心に34人が所属。活動の様子やメンバーが撮った天体写真を紹介する冊子「Milky Way」を年4回発行し、現在207号を数える。多摩市民館などで例会を行っているほか、星見会、夏合宿など幅広く活動する。
今回の展示では、40周年と50周年で作成した写真集の200枚以上の中から、話し合いを重ね24点を厳選。72年から時系列で並べている。
世紀の大流星雨になると予想された「ジャコビニ流星群」(72年)を撮るため、小林さんら4人は秋田県を訪れた。「残念ながら、結果は期待外れ。流星を撮影しただけ。今となってはよい思い出」と振り返る。展示の1枚目は、そのとき撮影した流星から始まり、多摩区内から撮影した「天の川」(75年)、「金環日食」(2012年)のほか、アラスカのオーロラなど世界各国で撮った写真も。撮影者のコメントが付いているのが特徴だ。同館職員の弘田澄人さん(51)は「その時、その場所でしか撮れない貴重な写真が並ぶ。50年間の長きにわたりグループが継続しているのは素晴らしい」と話している。展示は午前9時半から午後5時(最終日のみ3時まで)。
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