1988年の開始から今年で35年になる登戸土地区画整理事業。道路等の基盤整備完了は2025年度、およそ3年後に迫る。昨年は向ヶ丘遊園駅北口の駅前を中心とした建物の解体・建設が進み、今後のまちづくりに向けた動きも加速。街並みが大きく変化しようとしている。
昨春は、向ヶ丘遊園駅北口バスロータリーから区役所方面へつながる「登戸1号線」が、バス通りとして開通。次年度以降に一方通行となる「区役所通り」は先月から一部通行止めとし、無電柱化の工事や駅前広場の整備が進む。
昨年10月には川崎市や小田急電鉄、土地権利者、地元商店会らが連携し、道路や空き地を活用した社会実験やイベントを展開。「更新」「行進」にちなんで「登戸・遊園こうしん中」と銘打った。登戸駅と向ヶ丘遊園駅をつなぐ「登戸2号線」と、登戸51街区の空き地を会場にした「ミライノバ ハレの日」では、飲食や物販、体験企画が集結。実行委員長を務めた区役所通り登栄会商店街振興組合の三平雅美理事長は「徐々に建物ができ始め、これから新しい街並みが見えてくる」と今後のまちづくりを見据える。
遊園駅前に複合ビルを今春オープンさせる銀座ホールディングスの倉方規安社長は「地域の人に便利になったと言っていもらえるよう、新たな仕掛けも検討している。協力して愛されるまちに」と語る。今年、区画整理エリアに新築ビル約4棟の竣工を予定する井出コーポレーションの井出喜文社長は「いよいよ区画整理の終わりが見えてくる中で、にぎわいづくりのきっかけとなる年にしたい」と力を込める。
3号街区公園今春完成へ
同事業で新たに整備する3カ所の公園については、登戸駅南側の「3号街区公園」が今春完成予定。地域の声も反映し、シンボルとなる樹木等を配置する。府中街道近くの「1号街区公園」は23年度、区画整理事務所がある区域につくる「2号街区公園」は24年度以降に整備。2号街区に関しては、民間事業者のアイデアやノウハウを生かして収益を整備に充てる制度「Park―PFI」の導入を検討している。
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