神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

多摩区内 バス停5カ所にベンチ 4自治会、市補助金で新設

社会

公開:2023年3月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
生田大橋バス停に設置されたばかりのベンチに座る五反田自治会の井上会長(中央)ら役員=先月27日
生田大橋バス停に設置されたばかりのベンチに座る五反田自治会の井上会長(中央)ら役員=先月27日

 多摩区内5カ所のバス停留所にこのほど、新たなベンチが設置された。川崎市の試行的な補助金事業によるもので、区内4自治会の申請で実現。今後は各自治会が維持管理を担い、継続に向けて課題を検証していく。

 ベンチが設置された区内の停留所は、小田急バス「生田大橋」の両側2カ所と「馬場二丁目」「明大入口」、市バス「生田緑地入口」の片側1カ所ずつ。それぞれ地元の五反田自治会と菅町会、根岸町会、飯室谷町会が補助金を申請した。

 川崎市ではこれまで、市バスの停留所は歩道幅等の条件が合えばベンチを設置してきたが、民間バス会社の停留所では設置が進んでいない状況があった。市は地域と連携した設置の可能性を探ろうと、全額補助による同事業を試行的に企画。申請した町内会・自治会が維持管理することを条件に募集し、市内で11団体から申し込みがあった。

国産木材を活用

 木材の利用促進を通じた地球温暖化防止を図るため、今回のベンチは全て国産木材を使用。「生田大橋」では2月27日、小田原市森林組合が同市産のヒノキを使った一枚板の3人掛けベンチを設置した。申請した五反田自治会の井上紀代会長は「坂道で高齢の住民も多い。バスを利用しない人でもひと休みする場所になれば」と期待。バス停の前に住み、設置を快諾した林隆三さんは「喜ばしいこと。屋根や明かりが付いたらさらに良い」と語った。

 菅町会では坂の途中に位置する複数の停留所のうち、歩道幅3メートル以上等の条件にあった「馬場二丁目」の読売ランド前駅方面で申請。3月9日、箱根町産のヒノキを使った背もたれ付きのベンチが設置された。同町会の濃沼健夫会長は「山坂が多く、『休憩する場所がほしい』という声が以前からあった。市の補助で提供してもらえるのは助かる」と話していた。

 市は各団体へアンケートを取り、来年度にかけて維持管理の課題を検証。補助制度の内容を検討し、2024年度からの本格運用を目指す。

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

日米友好の音、響かせ

多摩区の和太鼓集団

日米友好の音、響かせ

グレン・ミラーが縁紡ぐ

7月4日

地域課題解決 実践へ一歩

柿生地区社協

地域課題解決 実践へ一歩

活性化へ「できることから」

6月27日

まちへの思い誌面で紡ぐ

麻生区岡上西町会

まちへの思い誌面で紡ぐ

60周年記念誌を発行

6月27日

研究成果 米国で発表

生田高校科学部

研究成果 米国で発表

平瀬川の水質 代々調査

6月20日

地域で支えて50回

多摩区有志食料無償配布

地域で支えて50回

学生から対象広げ

6月20日

韓国から視察団

新百合ヶ丘まちづくり

韓国から視察団

都市景観などに関心寄せ

6月13日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年7月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook