神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2023年3月31日 エリアトップへ

川崎市都市景観形成協力者表彰を受けた学校法人カリタス学園で理事長を務める 齋藤 哲郎さん 中野島在勤 67歳

公開:2023年3月31日

  • X
  • LINE
  • hatena

万感抱き、共に歩む

 ○…学園は今年で創立63年。女子中高の校長を経て、歴代5人目の理事長。愛の中で自由に大きく――包容力や温もり、調和を大切にした幼稚園の新園舎が、市の景観表彰を受けた。「学園を包み込むような園舎。小学校と中高、キャンパスのまとまりが実現した」。開放的な景色に緑地が映え、「自然との触れ合いがいい影響につながっていく」と期待を込める。

 ○…人生に思い悩んだ中高時代。歴史の研究者を志し東京大へ進んだ。キリスト教系のサークルで「神父様」の生き方に惹かれ、哲学・倫理に転向。しかし行き詰まり、留年や大学院中退と苦悩が続いた。院生時代に非常勤で勤めた私立中高を経て、30歳手前でカリタスへ。教師としても悩みは絶えなかったが、それまでの挫折が生きた。「子どもたちと何とか一緒に歩もうという気持ちになる。自分の経験に立ち戻れる」。見えないものに目を向け、背景を想像し、寄り添ってきた。

 ○…理事長に就いたばかりの2019年5月28日。事件は起きた。「とてもつらい出来事。今も影響が残る」。だが振り返れば、そこには近隣の協力、助けの手、理解があった。多くの医療関係者も駆けつけてくれた。「その後も冷静に見守って、温かい言葉をかけてくださった。感謝でいっぱい」。不幸の中に、地元の優しさ、善意を感じた。あれから4年。子どもたちに「いのちの尊厳」を伝え続ける。

 ○…講堂で開かれていた中野島中学校区地域教育会議のコンサートや老人ホームでの奉仕体験など、地元との関わりはコロナ禍で休止。「ぜひ再開してほしい」と望む。「もしよかったら、共に歩ませていただきたい。ここにいてくれてよかったなと思ってもらえる存在でありたい」。地域への思いを打ち明けた。

多摩区・麻生区版の人物風土記最新6

藤林 千咲子さん

生田緑地を運営する共同事業体の統括責任者に今春着任した

藤林 千咲子さん

多摩区枡形在勤 46歳

6月14日

小林 昌幸さん

4月から早野聖地公園里山ボランティアの会長を務める

小林 昌幸さん

麻生区虹ヶ丘在住 83歳

6月7日

森 勝利さん

川崎野球協会の会長を務める

森 勝利さん

幸区在住 80歳

5月31日

脇本 靖子さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」(高津区)の新館長に就任した

脇本 靖子さん

多摩区在住 44歳

5月24日

佐川 勉さん

多摩消防署の署長に4月1日付で就任した

佐川 勉さん

枡形在勤 58歳

5月17日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

5月10日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月14日0:00更新

  • 5月31日0:00更新

  • 5月24日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook