川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」(高津区)は、今年1月から2月にかけて実施した「かわさき男女共同参画に関するアンケート調査」の結果を発表した。社会参画に関する意識は「男女平等」に近い一方で、家事・育児などは女性の負担感が依然として大きいことが分かる。
同センターでは男女共同参画に関する市民の意識と実態を把握して事業に反映することを目的に、男女の地位の平等感や女性の働きやすさなどについて、住民基本台帳から抽出した外国人市民を含む市民3500人を対象にアンケートを実施。このうち約3割にあたる1034人より回答が得られ、3月に結果を公表した。
「男性は外で働き、女性は家庭を守るのが望ましい」という価値観に関し、「そう思う」「ややそう思う」の合計は女性の15%、男性19・9%。それぞれ4〜5割を占めた2010年と比較すると価値観が一変した。
01年制定の「男女平等かわさき条例」の認知度では、内容を知っているか否かに関わらず「聞いたことがある」と答えた人は女性が26・1%、男性が19・6%で、女性の認知度が高い。
男女の役割分担として「自分が中心」「どちらかといえば自分が中心」と感じる項目では、「学校などの行事参加」で女性の80・2%、男性15・5%と女性の負担感が大きく、家事についても「食事の支度」「育児」「看護」「洗濯」「食事の後片付け」などでは7割から8割の女性が「自分が中心」と感じている。一方で「収入を得ること」では男性73・8%、女性28・4%で、「ごみ捨て」は男女とも53%台で互角だった。
交際中のカップル間で起こる身体的・精神的な暴力「デートDV」の認知度では、内容の把握度合いにかかわらず言葉を「知っている」人は、女性が69・1%、男性が57・7%と女性の認知度が高く、男性は10ポイントほど低かった。
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