本紙では新春を記念して、多摩区の門ノ沢俊明区長にインタビューした。昨年までの取り組みを振り返り、「観光地としての多摩区」をキーワードに今年の抱負を語った。
(聞き手/本紙多摩区版編集長 伊藤圭)
―区長に就任されて初めての年明けでした。振り返ってみてどんな一年でしたか。
昨年はすべてが初めての事ばかりで緊張の連続でした。菅行政サービスコーナー開設から始まり、植樹祭や参議院議員通常選挙、国勢調査など大きな行事が目白押しでした。
秋の区民祭はAPEC開催の都合上、1ヵ月前倒しの開催となりました。枡形山での開催も新しい試みとして話題になりました。
二ヶ領用水が今年3月1日で竣工400年を迎えることを記念して区役所でも昨年10月に企画展を開きました。
どの行事を振り返っても区役所だけでできたものはありません。町内会・自治会など地域の方々のご協力なくしてはやり遂げられなかったと思います。この場を借りてお礼申し上げます。
―今年は施設の開設が進み、多摩区にとって節目の年になりそうですね。
今年は「多摩区の年」と言われるくらい大きな事業やイベントが目白押しです。観光推進を目玉事業として位置付けています。みなさんのお力をお借りしながら一緒に成功させたいと思っています。
3月26日には「川崎市多摩スポーツセンター」が開館します。いよいよまもなくですね。9月3日には「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」がオープンし、話題が盛りだくさんです。
また、生田緑地の中にある「川崎市岡本太郎美術館」では岡本太郎生誕100年祭が行われ、来年のリニューアルオープンに向けて「川崎市青少年科学館」は改修が進んでいます。
こういった施設に集まった人々に生田緑地の中を回遊してもらい、商店街で買い物をしてもらう――そんな良い循環システムを作って地域の活性化につなげていきたいと考えています。
具体的には現在、商店街の方々が「のらぼう菜」を使った商品を開発したり、菓子協議会が二ヶ領用水の桜並木をイメージした新商品「二ヶ領桜のこみち」を売り始めたりしています。区役所としましても商店街をはじめ、地域の方々と協働して観光推進を進めていきたいと思っています。
なかでも、多摩区観光推進協議会を核として各団体と連携をとっていきたいと考えております。
―市民協働による取組みが年々、活発化してきました。今年はどう市民や地元の声を施策に生かしていくのでしょうか?
現在策定中の「川崎再生フロンティアプラン」(第3期実行計画)では「観光振興・タウンセールスの推進」のほか、「総合的な子ども・子育て支援機能の充実」「公園を拠点としたコミュニティづくり」「災害に備え交通事故や犯罪から守る安全で安心できるまちづくり」が主要事業となっています。
いずれも継続した事業となっており、子育て支援は商店街と連携してパスポート事業を行っています。防災、防犯を含めた継続的な事業プランが大切といえます。
―最後に区役所職員のサービス意識の向上についてどう取り組んでいるか教えてください。
以前から「区役所窓口サービス改善検討会議」を設置し、研修を行い人材育成に励んでおります。かつてはいわゆる「お役所対応」と呼ばれる時代もありましたが、今は「お客様対応」をしていこうという姿勢で指導にあたっています。
いずれにしても区役所は区民の声を吸い上げ、川崎市各局に伝えていかに地域課題の解決や魅力向上を実現していくかのパイプ役でありたいと考えています。
最後になりましたが、区民のみなさまにとって今年が本当にいい一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
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