県内初 にぎわい補助金で市場活性 18日のイベント皮切りに
川崎市中央卸売北部市場商業協同組合(齊藤幸雄理事長・宮前区水沢1の1)は地域商店街活性化事業(にぎわい補助金)を活用した集客イベントに乗り出す。18日のイベントを皮切りに年末まで順次開く。市場の組合が交付を受けるのは県内で初。
同組合は川崎市中央卸売北部市場内で食品、加工食品、衣料、雑貨など関連商品を扱う。現在、65店が加盟している。地域貢献と市場の活性化を目的に開催している一般消費者向けの土曜朝市はすでに200回を超え、名物イベントとして毎回多くの市民が訪れる。
今回、補助金を受けて行う「人でにぎわう市場の実現」事業は、この朝市を基に催し物を増やし拡大したものとなる。
近年、市場を介さない流通が増え、業務筋の顧客離れが懸念される中、イベントによる一般消費者を呼び込み、活性化を図ることを目的としている。
イベント内容は親子連れで楽しめる縁日や、市場内に特設リングを設けたプロレス、市場の食材を使った料理教室、景品を用意した1カ月にも及ぶ年末大売り出しなど。
その他、組合オリジナルのスタンプカードや組合加盟店の所在がわかるマップの配布、空き店舗を活用した「憩いの場」の設置も予定している。
「北部市場を『市民の台所』として改めて理解してもらうため、皆で知恵を絞り多彩な企画を用意した。この機会に市場の魅力を感じてほしい」と齊藤理事長。
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