バレーボールプレミアリーグの優勝決定戦が先月4日に行われ、川崎市に本拠地を置くNECレッドロケッツが、久光製薬スプリングスを下し、5回目のリーグ優勝を果たした。本拠地を横浜市都筑区から中原区に移してから10年という節目に川崎市のチームとして初の頂点に立った。
優勝決定戦の相手、久光製薬は元全日本代表の中田久美さんが監督を務め、大会3連覇をめざす強豪。NECは第1セットを僅差で落とすも一進一退の攻防を繰り広げ、3セットを連取して勝利を手にした。
12日にソウルで行われた日韓のチャンピオン同士が対戦するトップマッチでも韓国のIBK企業銀行アルトスにセットカウント3―0で勝利した。チームは日韓の頂点に立った。
レッドロケッツの昨年の成績はリーグ5位。昨シーズン終了とともにチームを支えてきた複数のベテラン選手が退団し、一気にチームが若返った。
キャプテンの秋山美幸選手は「チームに優勝を経験した人がいなくなった分、今までと同じことをしていたのでは勝てないと思った。逆にチームが若くなった分、年齢に関係なく、一人ひとりが『自分が中心になってチームを作っていく』という意識でやっていこう」とチームを鼓舞したという。現在は、今月から大阪府で行われる黒鷲旗全日本大会に向けて調整に余念がない。
「感謝の気持ちを」
レッドロケッツは川崎市に本拠地を移転した年の7月に川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナーの認定を受けた。現在では地元のイベントでバレーボール教室を開催するなど地域との結びつきも深い。
秋山選手は「地域の人に支えられてバレーボールができているので、イベントには感謝の気持ちを持って参加している。子どもたちには教室を通して『バレーをやりたい』と思ってもらえたら嬉しい」と話す。
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