神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2015年6月5日 エリアトップへ

県の地震被害想定 川崎の死者1千人超も 都心南部直下なら被害集中

公開:2015年6月5日

  • LINE
  • hatena

 神奈川県は先月27日、見直しを進めていた地震被害想定調査の結果を公表した。東日本大震災で得られた地震学の新たな知見を加え、県内に甚大な被害をもたらす可能性がある地震を洗い出し、被害を試算した。新たに想定したマグニチュード(M)7・3の都心南部直下地震の場合、特に川崎市に建物被害や死傷者が集中することがわかった。

 被害想定は県地震被害想定調査委員会(吉井博明委員長)がまとめた。県の被害想定の見直しは、東日本大震災が起こる前の09年以来、6年ぶり。東日本大震災で明らかになった教訓や課題を踏まえ、地震学や地震工学、災害社会学の最新の知見を取り入れた。

 前回調査から4地震を除外し、新たに6地震を加えた11地震について被害を試算した。このうち、元禄型関東地震や慶長型地震などの5地震は発生率が低いことなどを理由に参考扱いとした。

 県内全域に最も甚大な被害があると想定されたのがM8・2の「大正型関東地震」。関東大震災の再来を想定し、県内の死者を3万1550人と予測した。川崎市内は震度7の揺れが想定され、死者を930人、建物の全壊は2万760棟、焼失は1万2780棟と予測した。

 川崎市に最も甚大な被害があると想定されたのはM7・3の「都心南部直下地震」。国の評価では発生確率が30年間で70%とされ、横浜市・川崎市を中心に震度6強の揺れがあると想定した。県内の死者は2990人。川崎市の死者は1040人、建物の全壊は2万3310棟、焼失は1万3500棟にも及び、被害が集中すると予測した。

 県はこの調査結果を踏まえ、減災目標を定めて県地震防災戦略を今年度中に改定する方針。

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

バウンドテニスで日本一

多摩区在住高橋敏子さん

バウンドテニスで日本一

初優勝 幅広い戦術が奏功

5月24日

東芝が川崎に本社を集約

東芝が川崎に本社を集約

市長「連携さらに進化」

5月24日

共同参画の意識に変化

すくらむ21

共同参画の意識に変化

アンケート結果を発表

5月17日

「第4期」の5年で半減

川崎市

「第4期」の5年で半減

ホームレスの支援計画

5月17日

女性議員16人が連携

川崎市議会

女性議員16人が連携

課題共有し、政策提案へ

5月10日

「あさおSDC」が始動

「あさおSDC」が始動

8つの機能で課題解決へ

5月10日

あっとほーむデスク

  • 5月24日0:00更新

  • 5月17日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook