次代のアーティストに焦点を当てる「岡本太郎現代芸術賞」(TARO賞)が今月決まり、入選作品の展示会が4月10日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館(枡形)で開催されている。
19回目の今回は応募作品485点のうち、24歳から72歳の23組が入選。その中で、最高賞の岡本太郎賞に三宅感さん(32)、岡本敏子賞に折原智江さん(24)、特別賞に笹岡由梨子さん(27)が選ばれた。
三宅さんは「青空があるでしょう」と題した、紙粘土を使った壁画を制作。障害者施設で働く傍ら、約3年がかりで完成させた。第一子の誕生や身内の不幸に直面する中、人生をテーマにしてアイデアを練り「夢、母体、子供心、自我、生活、仕事、誕生と死」という7つのキーワードをつなげた。「身近で気恥ずかしい現代の根本的なテーマに向き合った」という三宅さん。「(見る人にも)そのようなことを考えるきっかけになれば」と思いを語った。
開館は午前9時半〜午後5時。月曜、祝日の翌日は休館。会期中、週末にパフォーマンスを不定期で企画(詳細は同館ウェブサイトに掲載)。問い合わせは【電話】044・900・9898。
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