多摩区内で今年発生した自転車事故の件数が124件に上り、昨年同時期に比べ27件増加していることがわかった(9月24日時点)。これにより8月まで昨年比マイナスだった交通事故総件数もプラスに転向。多摩警察署は啓発活動を強化するなど、注意を促している。
神奈川県交通安全対策協議会が定める「自転車交通事故多発地域」に6年連続で指定されている多摩区。9月24日時点の交通事故発生件数は388件(昨年比12件増)で、うち自転車事故は32%を占めた。特に8月に急増し、月別で最多となる24件の自転車事故が発生。多摩署では「夏休みで、遊びで自転車に乗る機会が多くなったことも影響したのでは」と分析する。
急増を受けて、同署は先月20日から1カ月、区内の高校7校を対象に啓発活動を実施。通学路でチラシ配布や交通ルールの呼びかけを行った。しかし、9月に入っても事故件数は減少せず。同署は更なる対策として、幼稚園や保育所の送り迎えで自転車を利用する子育て世代の親に向けた啓発活動を計画中だという。
区内の交通事故防止に努める多摩区交通安全対策協議会では、スタントマンが交通事故を再現する「スケアード・ストレート方式」の交通安全教室を2011年から区内の中学校で行っている。今月22日には、南生田中学校で実施。約480人の生徒や地域住民らが参加し、自転車のマナー違反による事故などの実演を目の当たりにした。参加した中尾華音君(3年)は「時速40Kmの速さを目の前で見て、インパクトがあった。乗り方やルールに注意しながら自転車を利用したい」と話していた。
今年1月から8月までの統計によると、自転車事故の発生地域は宿河原が17件で最も多く、次いで登戸が15件。時間帯別では午前7時から9時が最多の27件で、午後4時から6時も26件と多い。多摩署では「駅周辺は道が平坦で、通勤通学時間帯の出会い頭事故や歩行者との接触が多い。事故の約7割は自転車側に違反がある。まずはルールを守って」と警笛を鳴らす。
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