サッカーJ1・川崎フロンターレは1月23日、2021シーズンの新体制をオンライン会見で発表。鬼木達監督は「リーグ戦連覇とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の制覇に挑戦したい」と意欲を見せた。
史上最多の20チームで争われる今季のJ1は、試合数が増加。ACLに出場するフロンターレにとって、過密日程との戦いとなる。過去のJクラブで、リーグ戦優勝と同時にACL制覇を果たしたチームはない。鬼木監督は「特にACLの戦いは難しい」としつつ「(フロンターレらしい)魅力あるサッカーで目標に進んでいきたい」と、さらなる高みに向け決意を示した。
「新次元」「新境地」「新しい段階に挑む」という意味を込め、掲げたキャッチフレーズは「New Front.」。藁科義弘社長は「負けない姿勢を示し、川崎に元気を届ける」と力を込めた。
新規加入選手の会見では、松本山雅FCから完全移籍した塚川孝輝選手が「自分にしかないところもある。チームの力になりたい」とコメント。桐蔭横浜大学からプロ入りする橘田健人選手は「運動量を生かし、早く試合に出場したい。勝利に貢献したい」と語った。背番号は、名古屋グランパスから加入した注目のジョアン・シミッチ選手が「6」をつける。昨季限りで現役引退した中村憲剛氏が長年背負った「14」は、今季は不在となった。
中村氏「FRO」に
フロンターレはこの日、中村氏が同クラブFROに就任したと発表。FROはフロンターレ(Frontale)・リレーションズ(Relations)・オーガナイザー(Organizer)の略で、中村氏自身が発案。今後は同クラブのアカデミー、普及・育成部門を中心にさまざまな活動に携わる。また、同氏のドキュメンタリー映画が今夏公開されることも明らかになった。
サポーターや市民向けイベントでは、生誕80周年の節目を今年迎える川崎市出身の歌手・坂本九さんとのコラボ展開を図る。坂本九さんの妻・柏木由紀子さんが始球式に登場することや、「学校九育」と銘打ち「坂本九の九九シート」を市内小学校に配布する計画が発表された。
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