市政報告 今、改めて「子どもたちの最善のために」! みらい川崎市議会議員団 露木 明美
先の議会で小学校での体操着の着用の仕方が話題になりました。汗が肌着に残るとして下着を脱いで体操着を着用するという指導は、子どもたちの羞恥心の芽生えに配慮を欠いているという指摘でした。私はこの議論があった際、「川崎市子どもの権利に関する条例」が今どのように生かされているのかということを考えました。
この条例が全国に先駆けて施行されたのは、2001年4月1日でした。厳罰主義・管理主義に陥りがちな社会から、子どもを信頼し支えていこうとする意志がこうした条例を生んできており、目指すことは子どもたちの最善の幸福、具体的に7つの権利を保障しています(詳細は川崎市のHPで)。
◆市制定「権利の日」
施行当時は、市の施策全般を見直し、学校で普通に行われていた男女別名簿から混合名簿への変更、児童生徒の呼称を男女に関係なく「さん」付けで行うことなど様々な見直しが行われてきました。また、子どもたちには毎年11月20日の「かわさき子どもの権利の日」を中心に、子どもの権利について各学校でリーフレットをもとに権利学習を進めるとともに、子どもの居場所として「子ども夢パーク」の建設、意見表明の場として「子ども会議」の設置などが図られてきました。
施行から20年以上が経過し、直接指導する教員や様々な場面で子どもたちと接する職員は、この条例の趣旨をどのように理解し対応してきたのでしょうか。
今回の体操着の着用方法については、子どもの権利条例に照らして考えると、指導する側の判断には子どもたちの受け止め方に対して、十分な配慮があったのか疑問が残ります。また、子どもたちが率直な意見を先生に主張できる関係を築くことも必要です。
今回の事例をきっかけに、無意識に行われている様々な対応について、子どもたちの権利が守られているのか、改めて見直すべきときではないかと考えます。
今後も子どもたちの健やかな成長と幸せを願い活動してまいります。
|
|
|
|
|
|
5月17日
5月10日