中学生軟式野球クラブの日本一を決める「びわこカップ」に8月、神奈川県2代表の1チームとして初出場する「菅フェニックス」。多摩区菅地区を拠点にし、創部63年の歴史を持つ名門クラブが全国代表24チームの頂点を目指す。初戦は10日、彦根球場(滋賀県)で広島サンズと対戦する。
菅フェニックスは昨秋、関東中学生軟式野球クラブリーグ秋季大会の予選ブロックを首位通過し、決勝トーナメントで2試合に勝利。準決勝で惜しくも敗れたが、第11回「全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会」(びわこカップ)への出場権を得た。
同クラブの全国大会出場歴は、中学校の野球部も参加する夏の「全日本少年軟式野球大会」に過去3度で、最高成績は3位という。びわこカップに向け、「全国という大舞台は選手にとって貴重な経験。自分の力を最大限発揮して、今後の人生の糧にしてほしい」と井口竜也代表(57)。大村保延監督(48)は「県内でも決して強い方ではないが、一球一球のプレーを大切に、強豪の胸を借りる姿勢で臨む」とし、「まず一勝、その積み重ねの先に優勝がある」と前を向く。エース投手で4番打者、主将の阿野太亮君(南菅中3年)は「試合中は周りのみんなのプレーを見て、ミスがあれば声をかけて良い雰囲気をつくっていきたい」と力を込める。
菅町会と交流
多摩区を中心に麻生区や宮前区、狛江市などから選手が集う同クラブ。特に地元の菅地区はOBも多く、菅町会(濃沼健夫会長)主催の運動会や菅ふるさと祭りで選手が行進するなど、長年交流が続いている。多摩川河川敷を活動拠点にする縁で、川崎市の多摩川美化活動では同町会メンバーと一緒にごみ拾いも。濃沼会長は「菅からのチームとして、町会で応援している。地元の声援が少しでも勇気になるように、これからも支援を続けたい」とエールを送る。
1958年創部の同クラブは、中学生の軟式野球クラブとして全国でも先駆的に始動。現在は3学年で部員34人が在籍する。高校や大学、社会人野球などを経験するコーチ陣が5、6人体制で指導。野球を通じて、礼儀やあいさつをはじめ、高校やその後の人生につながる学びを重視するのが伝統という。
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