(後列左から)久壽米木さん、白井さん、波田野さん。(前列)荒井さん
県立麻生総合高校（麻生区）軽音楽部の３年生で、多摩区出身の４人組バンド「リユニオン」。中原区で先月行われた音楽とダンスの祭典「インユニティ」の特別企画・カワサキ学生バンドオーディションで最優秀賞を受賞し、３月にＣＤリリースが決定した。
リユニオンは枡形中出身のリーダー・久壽米木（くすめぎ）風哉さん（ベース）と荒井優知（ゆうや）さん（ドラム）、稲田中出身の白井海さん（ギター＆ボーカル）と波田野拓馬さん（ギター）によるロックを中心としたバンド。今回リリースする曲は、荒井さんが作詞・作曲をした『その先へ』。進路で悩んでいた時期の心境に合わせて作ったという。「受験や就職など将来に悩んでいる人たちが一歩踏み出せる曲」と荒井さん。ＣＤは武蔵小杉のタワーレコードで販売される予定だ。
卒業直前のサプライズ
高校に入ってから楽器を始め、聞く音楽、好きなジャンルが異なるという個性的な４人。コロナ禍でライブ活動がほとんどできていない中、メンバーで練習を重ねてきた。オーディションで最優秀賞が決まったときも、４人はうれしさよりも驚きが大きかったという。「実感がわかない。ＣＤを出すこともまだ実感がない」と波田野さん。「これはすごいことなんだと後々感じてきた」と白井さんは話す。
３月に卒業を控え、全員が専門学校に進学する。「１月の引退式で解散するものだと思っていた」と波田野さん。想像していなかった展開に「バンドを続けていくかどうか、これから４人で話し合いたい」と荒井さんは今後について語る。
「まさかＣＤを出せるなんて、高１の時には考えられなかった。いまだにドッキリなんじゃないかと思っている」と久壽米木さん。「ＣＤができるのが今から楽しみ」と４人は声を揃え、「ぜひ多くの人に聞いてほしい」と話している。
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