川崎市は、ヒップホップをはじめとした「ストリートカルチャー」、BMXやスケートボードといった「エクストリームスポーツ」など、若者文化を生かしたまちづくりを進める。先月には基本方針の素案を示し、市民意見を受け付けている。
市によると、愛好者人口は定かでないとしつつも「ストリートカルチャー」や「エクストリームスポーツ」が市内で盛んに行われているという。特にストリートカルチャーでは、「ブレイキンの聖地」として世界トップクラスのダンサーが武蔵溝ノ口駅前などで日々練習を重ね、新たなコミュニティを形成。今年5月に市内で開催された世界ユースブレイキン選手権では、県立百合丘高校(南生田)2年の河合来夢さんが優勝し、10月のユース五輪に臨むなど市内を拠点にするダンサーが活躍を遂げている。
2020年の東京五輪においては、スケートボード(ストリート・パーク)が競技種目に追加され、BMXは正式種目に採用された。こうした追い風を背景に、市では「若者文化を発信するまちづくり」を進めるとし、基本方針を提示。若者文化に着目したまちづくりは、今回が初めてという。
素案では、大師河原公園スケートボードパーク(川崎区)のような施設の整備を既存の市内公有地で検討。子どもや初心者が楽しめる機能と、トップ選手が練習に励める機能の両方を整備する方針を示している。競技大会開催の際には、後援や協力、費用負担等で側面支援を行うという。
市民意見募集は9月26日まで受付。意見を集約した上で、今年度中に基本計画を策定していく。
素案は市ホームページや各区役所などで閲覧可能。意見はファクスやメール等で受け付けている。問い合わせは【電話】044・200・2347。
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