県西2市5町(小田原市、南足柄市、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町)で計画されている「県西地域広域斎場」は、平成25年度中の供用開始を目指していたが、建設用地の取得が困難となり、計画の延期を余儀なくされている。
広域斎場は小田原市斎場(小田原市久野)に隣接する南足柄市の約3,800平方メートルの土地を取得し、約47,000平方メートルの敷地に火葬炉10基、乗用車110台収容の駐車場などを計画していた。
平成23年度に設計・施工に着手し、平成25年度中の供用開始の予定だったが、一部地権者から了解が得られず、昨年11月に取得を断念、今年5月に建設予定地の白紙化を発表した。小田原市の担当者は「正式な発表はしていないが、25年度中の供用開始は事実上困難。敷地が決まらないことにはスケジュールも決まらない」と話す。
現在稼動している小田原市斎場は、昭和46年に建設されたもので、老朽化が進む。広域斎場計画があるため、根本的な修繕はされていない。そのため、長く使うことはできないという。
また、小田原市斎場の1日の利用許容数は16件。09年の年間利用件数は3,191件だった。高齢化が進み、利用件数が今後ピークに達することが予想されることからも、新しい広域斎場の建設は「まったなし」の状況といえる。
新しい候補予定地については、明言を避けるが「あらゆる可能性を含めて検討中」としている。
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