女王、世界へ羽ばたく 城北工高2年山内愛さん やり投げで快進撃
小田原城北工業高校(長田利彦校長)の陸上部、山内愛さん(建設科2年)がフランスのリールで6日(水)〜10日(日)に行われる『第9回世界ユース陸上競技選手権大会』に、日本代表としてやり投げで出場する。快進撃が止まらない山内さんだが「自己ベストが出せたら」と目標はあくまでも自分自身に置いている。
山内さんは埼玉で6月10日〜12日に行われた『第95回日本陸上競技選手権大会』にやり投げで出場。51m05で6位に入賞した。「社会人が一緒の大会の投てき種目で、高校生の入賞は今までなかったのでは」と陸上部顧問の鈴木充教諭は成長に目を丸くする。
続く千葉で6月17日〜20日に行われた『関東高等学校陸上競技大会・南関東地区予選会』では投てき3種目に出場。やり投げで51m68の自己ベストで優勝した。「やっちゃった、と思ったら飛んでた」という円盤投げでも40m17の自己ベストで2位入賞し、砲丸投げでも12m54で3位入賞。8月3日(水)〜7日(日)に岩手で行われるインターハイへの切符を3種目で手にした。県高校総体では最優秀選手に選ばれている。やり投げでインターハイ優勝を目標に掲げる。「半年で10m記録を伸ばした同い年の飛ばす子がいるんです」という新しいライバルの出現にも「年下や同い年には負けたくない」と闘志を燃やす。
助走や投げ方、フォームも自己流で、荒削りなのだという。「大会は良い選手を見て真似できる。それで自分の記録も伸びるから、大きい大会ほど楽しい。緊張はしないタイプですね」と自己分析する。ハートの強さも彼女を後押ししているのだろう。まさに今、女王が世界へと羽ばたいていく。
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