神は降りるか 箱根駅伝 湯本通過は2日12時半頃
第88回箱根駅伝が2日(往路)と3日(復路)に開催される。全長217キロのコースで19校と関東学連選抜の計20チームによる激闘が繰り広げられる。
往路は花の2区(鶴見〜戸塚)や地元5区・6区のドラマが見どころ。順天堂大の今井正人、東洋大の柏原竜二など「山の神々」が降臨した地だ。選手は小田原のメガネスーパー本社前で襷を受け、緩やかな傾斜を湯本まで走るが、傾斜は塔の澤付近から次第に角度を大きくし選手の体力を奪ってゆく。宮ノ下でわずかに踊り場のようなフラットとなるが、路が分岐する富士屋ホテルから先は「壁」とも形容される強烈な坂に。芦之湯先の国道最高地点を過ぎると、優勝カップをかけたスパート合戦が始まる。今年は地元下郡にOBが多い日大が出場を逃し、大きなショックとなった。優勝争いで注目されるのは、昨年1区独走の大迫傑や矢沢曜を擁する早稲田。駅伝を占う出雲駅伝、全日本駅伝はともに3位と結果を残した。駒沢は昨年の箱根路下りで区間記録を出した千葉健太を擁し全日本駅伝優勝で波に乗る。5区で伝説を作った東洋大の柏原は最後の箱根路。前回2区で17人抜きを演じた村沢明伸を擁する東海大など地元県内勢も見逃せない。
駅伝初日は沿道を盛り上げるイベントが盛りだくさん。箱根路の玄関・湯本では観光物産館前で「マーチングバンド箱根 21」が華やかな演奏で迎える。ヘアピンカーブの先、大平台駅付近では地元観光協会が11時ごろから甘酒・応援メガホン・5区の走者一覧表などを配布。さ らに子どもばやしや姫太鼓が演奏。
宮ノ下では11時ごろから観光協会が富士屋ホテル駐車場で名物の温泉シチューパン約千食を配布。この地域の応援は選手の名前で応援する「宮ノ下スタイ ル」が通例だ。元箱根では観光協会が元箱根交差点付近に各大学の旗をずらりと並べ、応援用大型テレビを設置。9〜10時頃から甘酒を振舞う。その近くでは 11時頃から権現からめもちが名物「俺のうどん(半玉分)」300食分を提供。ゴール付近では協賛企業によるパンの配布などが行われるほか、箱根観光協会 や箱根町箱根女性会が10時ごろから甘酒を振舞う。湯河原町からは冨田幸宏町長や室伏重孝議長なども駆けつけ、湯河原みかんと観光パンフレットのセット (4千人分)を配布する。
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