箱根の2人はメカニック、ドライバーは真鶴中出身 地元高校生、燃費レース快走中
真鶴と箱根の高校生が加わる小田原城北工業高校自動車部が、自作のエコカーでトップレベルの快走を続けている。燃費の限界を競い合う「かながわエコカー競技大会」(8月開催・参加22台)では、念願の優勝を果たした。
「入部して初めての大会でリタイヤ。2年生でやっと完走できた。今回優勝した時は本当かと思った」と部長の坪野惣一さん(箱根町)。同じく箱根の仙石原から通学する松井亮人さんなど6人の仲間と力を合わせ、7月から車体作りを始めた。昨年までの車体は金属部品を金属ネジで組み合わせて作ったが、今回は溶接するなどして車重を3分の1までそぎ落とした。予算は限られていたが、活動を知った企業が貴重な部品を提供してくれることもあったという。そうして完成したのが流線型の新型車=写真下。船を逆さにしたよ車体に載っているのは50CCのバイク用エンジン。ドライバーに抜擢された飯田南さん(真鶴町)は、小柄な体を狭いフレームの間に体を滑り込ませてハンドルを握る。車高を低く抑える設計のため寝た姿勢だ。
先月16日に栃木県で開催された「本田宗一郎杯 ホンダ エコマイレッジ チャレンジ全国大会」。高校生クラスに全国から147台がエントリーする中、13位に食い込み、1リットルで1164Km(平均時速27Km)を走る低燃費を記録した。
部長の坪野さんはこれで引退になるが、後輩たちは大会2連覇を目指して準備を始めている。これまで手を付けなかったエンジンも改良する予定だ。部室の黒板にはすでに「リッター1500Km」という大台の目標が書かれている。
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