真鶴町 採石場も観光スポットに
箱根ジオパーク認定を起爆剤に観光振興を図ろうと3町で「ジオツアー」が始まった。これまでダンプカーが行き来していた採石場も地質学名所として、ツアーバスが入り始めている。
湯河原温泉観光協会が29日に開催したツアーには23人が参加。幕山を訪れ湯河原観光ボランティアの先導で梅林ならぬ巨岩を眺めて歩いた。一行を乗せたバスはその後真鶴の山道をのぼり、特撮のロケ地にもなった採石場へ。ショベルカーの唸り声の中に降り立った観光客からは「すごいね」「こんなの見た事ない」という声が続出した。掘り出される小松石は箱根火山の溶岩から生まれ、江戸城建造や天皇陵などにも使われた由緒をもつ。現役の採石場は観光地ではないが、今回は真鶴町商工会の紹介で企業が協力、案内役は昭和30年代から親子2代で石を掘り続けてきたという海野弘幸さん((有)海野石材店)が引き受けた。東京から訪れた谷口悦子さんは「来たかいがあった。スケールが大きくて良かった」と絶賛していた。ツアーは先月18日から始まり、今回で2回目。11月21日、12月15日も催行する予定。運営を担当する湯河原総合情報センターは「ツアースポットは高齢者も参加しやすく、バスが入りやすい場所など条件もあるが、企業の協力で実現できた。今後は箱根大涌谷など名所の組み込みも検討したい」と話している。
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