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「かえりびな」箱根の茂村さんが現地指導 今度は被災地から「贈りたい」

公開:2014年1月24日

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ひな作りに励むみなし仮設の住民=12月・仙台市内
ひな作りに励むみなし仮設の住民=12月・仙台市内

3年前箱根から石巻へ200体

 箱根の有志や観光客が2年前、被災地のために作った「かえりびな」がきっかけとなり、仙台市で「かえりびなの会」が発足した。11人のメンバーは全員、同市内のみなし仮設に暮らす被災者たち。仙台市福祉プラザを拠点に週一回ほど作業を続けている。

 ひな作りの原点は宮ノ下にある月廼屋旅館。仲居の茂村ひとみさん(宮城野在住・65歳)は古い着物を再利用した人形づくりが特技で、3年前に「かえりびな」を石巻市に届けることを発案。ひな祭りを前に、地元有志と200体を完成させて現地に送った。

 これを機に茂村さんは仙台市の仮設住宅を訪れ、現地で作り方を教えるようになった。会の代表・高橋節子さん(65)は「作っていると心が和らぐ。横のつながりもできました」と話す。高橋さんの自宅は津波で倒壊し流出、今は石巻を離れて避難生活を送っている。

 ひな作りの輪は広がり、昨年春に会として発足した。現在メンバーが取り組んでいるのは、神奈川に送るための200体とつるしびな10連。2月12日から3月3日までの平日、東戸塚第一生命教育センター(東戸塚駅徒歩5分)に展示し、県内で暮らす被災者に手渡すという。被災者の連絡先などを知る術はなく、メディアの取材を通じて呼びかけ、待つしかない。「女びなと男びなの一対で手渡したい。材料も用意して来場者と一緒に作れたら」と高橋さん。問い合わせは復興支援EGAO(笑顔)仙台サポートステーション【電話】022・262・7294。
 

3年前、宮ノ下の旅館での作業
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