箱根火山対策について、11月21日に行政関係者が箱根町役場に集まり、従来の対策の見直しや、避難施設の調査などを決めた。
会議の母体である協議会は7月に発足していたが、9月に御嶽山が噴火。噴石などにより多くの登山者の命が奪われ、箱根火山でもこれまで想定していなかった「突発的」噴火対策に迫られる事になった。
出席したのは町の総務防災課や県の災害対策課、温泉地学研究所、小田原土木センターや気象庁、横浜気象台など27人。冒頭の副町長の挨拶以外は非公開で行われた。会議では避難先となる施設の耐久性や収容能力の緊急調査を決定。役場ではすでに噴気から半径700mエリアにある駅舎などを含め、建物の規模を調べ始めている。また防災無線やエリアメールなどが山中のハイキングコースに届くかどうかなど、情報伝達の確認のほか、観測体制の強化なども決めた。具体化はこれからで、2度目の会議は年明けに開かれる予定。
鎌倉時代に水蒸気爆発
箱根火山の活動が始まったのは約50万年前の旧石器時代。約3千年前に大涌谷で噴火し冠ヶ岳が生まれた。それ以降は溶岩を噴く噴火は発生していないが、大涌谷周辺では鎌倉時代までに5回ほど水蒸気爆発が起きた事が調査によって分かっている。江戸時代から現在までは群発地震や噴気異常などを繰り返した記録も残る。
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