7ヵ月間の欠席届 議員懲罰 湯河原の中島寛氏 「出席停止1日」
不在でも報酬やボーナス支給
湯河原町議会が9月30日に懲罰特別委員会を開き、欠席を続ける中島寛議員(66・3期目)に対し「出席停止1日」を決めた。
中島議員が事務局に欠席届を出したのは9月定例会の初日の10日、一般質問の直前。その理由は「身の危険を感じる」というもので、来年3月までの全ての本会議や委員会を欠席する内容だった。議会側は同議員がレストランにいる姿や町内を歩く姿を度々目撃したとし、14日に室伏重孝議長が「町民から選ばれた議員として断じて許されない」とした文書を郵送。明確な理由説明や出席などを求めたが応じなかったという。
30日になり議会は中島氏に対する懲罰委員会を開催。理由が「正当とは言えない」として、9月30日(1日間)の出席停止を決めた。議会規則は「停止は3日を超えてはならない」としており、今回の懲罰は「除名」についで2番目に重い処分。中島議員は取材に対し、衛生組合に関する一般質問を許可しなかった事などを欠席理由に挙げ「辞職はしない」と答えている。
下郡でも半年に及ぶ欠席届は珍しく、今回の懲罰は公務員給与や報酬の特異さも浮き彫りにした。条例によると中島議員のように7ヵ月欠席しても報酬は毎月支給され(90日を越えると2割など減額あり)ボーナスは相応に支給される事になる。こうした条文の是非を有権者に問い、検証する議論はほとんどなかった。
小澤氏辞職で町議会2人不在
湯河原町議会では小澤眞司議員(共産党)が9月30日付で辞職したため、14の議席が2人不在の状態になった。小澤氏は4期目で、ただ一人の共産党所属議員だった。健康上の理由で7月から欠席、「一身上の理由」で辞職届を提出していた。同議会は来年3月8日告示で改選を控えている。
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