箱根駅伝が2日・3日に開催され、21チームのランナーが駆け抜ける。昨年Vの青学大は三大駅伝の出雲駅伝(10月)を制して箱根に臨むほか、昨年3位の東洋大は11月の全日本大学駅伝で優勝、今大会で2年越しの頂点を狙う。このほか昨年2位の駒大、明大、早大、東海大、城西大、中央学院大、山梨学院大、大東大、日大、帝京大、日体大、順大、神大、拓大、法大、中大、上武大、関東学生連合、そして初出場の東京国際大が襷をつなぐ。
今年、県西出身の選手として注目されているのが、順大のキャプテン・松枝博輝選手(相洋高出身)。松枝さんは小学校時代から中・長距離を走り始め、湯河原のオレンジマラソンにも参加していた。箱根駅伝を応援していた時に、当時「山の神」と呼ばれた今井正人選手(順大)の雄姿を見て、憧れになったという。小学校の卒業文集には「自分も将来あの場所で」といった一文も残している。
相洋では中距離800mでインターハイに出場するなど好成績を残し、大学は今井選手を追うように順大に進学した。1年生で箱根駅伝の3区に抜擢され、2年生では8区に、昨年の大会では当初5区に出場予定だった選手がけがで走れず、思いがけない形で箱根路に出場。元々は別の区間を想定していた事もあり、区間16位に終わった。
キャプテンに選ばれたのは1年前。「今まで通りではダメだ」と意識改革に取り組み、練習メニューを選手の個性に合わせたスタイルに一新した。今年は自らも世界クロスカントリー選手権の日本代表に選ばれたほか、関東インカレ(5000m)で日本人最上位(3位)になるなど好成績を記録。学生時代の集大成となる大会を控え「チーム全体が頑張った事を証明したい。強い伝統を取り戻します」と唇に力を込めた。
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