箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年9月9日
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西洋美術といえば箱根町の施設が知られているが、真鶴の中川一政美術館にも、美の巨匠・ゴッホの水彩画が展示されている。
中川画伯が所有していたコレクションのひとつで、題名は「ヘネップの水車」。今から132年前、ゴッホ(当時31歳)がオランダ滞在中に描いたとみられる。どこか暗い基調で落ち着いたイメージの風景画だが、海外にはこの水彩と同じ構図の油彩が複数存在していることが分かっている。当時弟のテオにあてた手紙には「今、ヌエネンの水車小屋を描いている」という記述もあり、この絵を指しているものと思われる。
ゴッホは33歳の頃にフランスに移り、その後「ひまわり」や「包帯をしてパイプをくわえた自画像」など原色を多用した激しい筆跡の作風に変わっていった。 画伯のコレクションにはゴッホのほか、セザンヌの素描やルソーやルオーの油彩画など、教科書でもおなじみの名画家の作品も含まれており、開催中の没後25周年展(11月29日まで)で一挙公開している。同館学芸員の新井人志さんは「東洋と西洋の名作が一度に見られるチャンスは少ない。ぜひ見に来てほしい」と話している。
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