JCHO湯河原病院の移転新築工事が12月19日に起工式を迎えた。来年春に現在の宮上から中央に移転する予定で、敷地の旧湯河原中跡地には今後、町の防災施設や小田原養護学校の分教室も併設される。
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)湯河原病院のルーツは昭和21年に旅館の一部を借り上げて設置された湯河原整形外科療養所で、昭和31年に現在の地に移った。病棟は築45年と老朽化していたが、同じ場所での建替えが難しく、湯河原町に旧湯河原中学校グラウンドへの移転を打診。町側は病院の存続を最優先し、売却に合意した。町は売却金額の約8億9千万円を地域福祉会館のリノベーションや建替えの原資とする方針を示している。
起工式のあいさつに立った内野直樹JCHO理事は「引き続き地域とともに生きる病院を目指す」と述べ、冨田幸宏町長は「町民は存続が決まり安心なのでは」と語った。
防災と医療拠点養護学校も隣接
現在の病院は湯河原駅から約2・5Kmの距離にあるが、移転後は約1Kmに縮まる。延床約1万平方メートルの3階建てとなり、病床数は現在の199から150床となる予定。診療科目は現在の整形・リウマチ・リハビリを中心とした8科目を維持しつつ、新たに検診センター用の出入口を設けるなど、部分的な機能充実も盛り込んだ。設計と施工は(株)久米設計と五洋建設。
隣地には2年後、小田原養護学校分教室が開校する予定で、町防災コミュニティセンターも今年3月に完成の見込み。北側には町民体育館もあり、一帯には災害時の活動拠点・避難場所、医療が集約される。
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