箱根町に問合せ相次ぐ 「火山活動?」訓練音に不安の声
箱根町役場に、陸上自衛隊東富士演習場の砲撃音を聞いた住民から、火山活動を心配する声が寄せられるようになった。
箱根では1月中旬から大涌谷周辺で微小な地震活動が活発化し、2月10日にM2・3の有感地震が発生。町役場には10日以降、住民からの問合せが1日5〜6件ほど寄せられるようになり、隣の御殿場市役所にも箱根から問合せが来るようになった。「ドン」という低い砲撃音は50年以上前から続いているが、夜10時まで断続的に続くこともあり、戸惑う観光客も多い。御殿場市や小山町には毎週、陸自富士学校から「演習通報」と呼ばれる2週間分の訓練スケジュールが送られている。砲撃音の発生時刻は記されていないが、箱根町が同様の情報提供を陸自に求めたものの、断られたという。先月は地殻変動に関する報道も相次ぎ「噴火の予兆?箱根ぐらぐら」などと題したニュースも流れた。県温泉地学研究所や気象庁によると、群発地震は2001年から5回発生しており、わずかな山の膨張も観測されていたという。今回の活動は収まっており「噴火を心配する状況にはない」「マグマの直接の影響ではなく、地下深部の変化の影響を間接的に受けたもの」としている。
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