11〜13日 竹内真治さん(福浦)による写真展 漁師がシャッター 地元の動物たち
湯河原や真鶴に生きる野生動物の写真の数々が、11日から13日まで真鶴情報センターに展示される。カメラマンは湯河原町福浦に住む竹内真治さん(61)。岡山県出身で23年前に湯河原に転居、これまでに釣り関連の著書を数冊出し、普段は釣り船を経営している。時間があれば一人で山に入り、レンズを構えてきた。撮り始めたきっかけは10年前、林道を散歩していた時に偶然目の前を横切ったリス。「もう野生のリスなんか残っていないと思っていた」という竹内さんはそれから夜間や雪の日も山に入るほどにのめり込んだ。桑の樹の下にサマーベッドを広げてリスを待ったり、野ウサギが野草をかじった痕や、落ちているフンなども探偵のように見つける。
「身近な存在知ってほしい」
長年撮影に通ううち、リスのいる松が湯河原でいくつも枯れる様子も目の当たりにしたという。「線虫の仕業です。薬を使えば止められるけれど、相当なお金がかかるでしょう。動物たちの声はなかなか伝わらない」。今回は野草やニホンリスやテン、フクロウなどの動物、魚などの写真40枚ほどが展示される予定。竹内さんは「地域の人に、こんな動物たちがいるという事を知ってほしい、地元を好きになってほしい」と話している。
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