泉地区 NPOが整備、2万平方メートル庭園 湯河原一望「いずみハルカスガーデン」
泉地区に、真鶴や湯河原を一望する「いずみハルカスガーデン」がオープンした。NPOのグランベルテ(河村久子理事長)が整備した庭園で、広さは約2万平方メートル。先月26日の開園式には80人ほどの関係者が集まり、高台の絶景に見入った。
同NPOが設立したのは14年前。郷土を活気づけようと泉の農道に植樹をしていたところ、手入れがされずうっそうとしていた山々がメンバーの目に入ったという。NPOの相談役・立石吉輝さん(88)は「入手して自然を守りたい」と、複数の地権者を訪ねて交渉し、3年ほど前に取得。
「昼なお暗い」藪に分け入ったのは、立石さんと副理事長の竹内伸さん(78)の2人。手作業で切り開き、重機で倒木を引き出した後、眺望の良さに気付いたという。NPOではこの山を市民に開放する事に決め、他のメンバーも交えて整備を続けた。
段々畑にも似た園内には静岡県のグリーンバンクから寄贈されたツツジ500本や、サツキ2500本のほか「ハガキの木」「目薬の木」など珍しい木々も植樹。500本の桜は春と秋に花開く品種で、紅葉とのコントラストも楽しめる。手すり付階段やトイレも備えた。広大な園内の手入れは、今後もNPOが担う。整備に汗を流した立石さんは山を見上げ「続けなければ。まだ道半ば」と語った。
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