パワーリフティング 9月 世界大会に再挑戦 東海大の鈴木喜稀さん(湯河原町)
湯河原に住む鈴木喜稀さん(21)が、9月にハンガリーで開催される世界ジュニアパワーリフティング選手権に挑む。昨年初挑戦した世界大会(米国)では74kg級で7位にとどまり、今年は「弱点だった」デッドリフト(床からバーベルを持ち上げる種目)を強化して3位以内を目指す。
鈴木さんはまなづる小・真鶴中を経て山北高校時代パワーリフティングに出会った。きっかけは陸上競技で負ったケガの復帰トレーニング。当時の学校の先生に松田町で開催されるベンチプレス大会を勧められ、初出場でいきなり優勝。その後、3年生の時に全国高校生大会(74kg級)で全国2位など好成績を連発した。東海大体育学部に進み、現在は体育教員を目指して学んでいる。練習場所はキャンパスにはない。マイナーなスポーツということもあり部自体がなく、大学を挙げた応援ムードもない。そのかわり大学の講義が終わった後に、昔からの仲間が集う小田原アリーナに通い続けている。大会を控え、今はおにぎりやバナナなど炭水化物を積極的に食べているという。「体を全体的に強化しないと世界で通用しない。次は3位以内を目指します」。200kg以上を持ち上げる胸囲は約110cm。息を止めゆっくりバーベルを突き上げると、額の血管や黄色のシャツがはち切れそうになった。
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