湯河原のプロサーファー・松下諒大さん(18)が11月に台湾で開催されたASP(世界プロサーフィン連盟)ジャパンの大会で3位となり、同団体の日本チャンピオンを獲得した。
松下さんは昨年プロに合格、今年7月に藤沢の鵠沼海岸で開かれた「湘南オープン」で優勝し、ポイントでリードしていた。10月中旬に宮崎県で開かれた2度目の大会では結果が出せなかったが、3戦目となる台湾での大会では、台風並みの大波が打ち寄せる中で技を見せ「9・0」の高得点を記録。ライバルたちを引き離し、栄光のカップを手に入れた。
松下さんは吉浜小学校の頃にサーフィンを始め、湯河原中時代は部活に入らずサーフィン一筋で過ごした。現在は旭丘高校で学びながら国内外の大会に遠征している。高校生とはいえ、複数のスポンサー企業が後押しするプロ。学校側の理解も得ながら勉強と練習を両立してきた。
吉浜は他の浜辺より波が立ちやすく、ひとたびパワーのある波が来ると沖はサーファーで賑わう。点々と波に浮かぶウェットスーツ集団の中で、誰よりも深く波をえぐり空中に舞うのが松下君だ。愛用のボードには日の丸がついている。ASPの大会の合間には日本代表に選ばれ、ペルーでの世界大会(10月)に出場、経験を積むとともに心に余裕ができた。目標は「卒業後に世界にも少しずつ参戦したい。家族やスポンサー、皆の支えに対する恩返しは勝つこと」。来季への闘志を胸に、地元で技を磨いている。
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