箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年3月13日
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箱根町の仙石原文化センターで先月28日、菅原道真の命日に合わせた「天神講」が開かれた。子どもたちが一緒に遊び礼儀作法を習う伝統行事で、今年は地域の小学生15人が紙飛行機作りや餅つきを楽しんだ。
習わしのひとつは、子どもたちが会費を集めて昼食の材料を買い出しに出かけること。献立は伝統の一汁一菜で、天神講OBなど地域の大人たちが調理した。
地域に残る「天神帳」には明治40年代からの買い出し記録があり「二十五銭・菓子」「十六銭・トヲフ」など現在に似た品目が列挙されている。「天神法律帳」という決め事集には「買物は人の平均すること」「さわぐべからづ」などと書いてあり、100年前の子どもの歓声が聞こえてきそうだ。
以前子どもが参加していたという青少年育成会の酒寄繁基さん(44)は「子どもたちに受け継いでほしい。古い記録を見たが、途切らせてはいけない」と噛みしめるように語っていた。
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