市政報告 心の故郷は伝統から 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
川崎市議会では文化という視点からまちづくりを目指した条例「文化芸術振興条例」を議決し、05年から施行しています。市では条例を推進するために計画を立案しますが、このたび「第2期文化芸術振興計画」が発表されました。計画期間は来年度から10年間です。
あわせて従来の第1期計画についても結果のとりまとめが行われました。「音楽のまち」としてのイメージは浸透してきているようです。市民参加も進んでおり、例としてアルテリッカしんゆりのボランティア数は09年の9人から13年には102人に増加しています。文化活動は市民参加なくしてはありえません。
川崎のイメージは音楽や芸術をテーマとすることで大きく改善されてきました。イメージが良くなることで、自分たちの住むまちを誇らしく感じられ、郷土愛を育むことにつながります。また、市外からの転入を考えている人にとっても川崎を魅力的に感じてもらえるようになります。
この計画では、地域資源を活用した施策としては生田緑地にある4館の魅力を発信していくことも盛り込まれています。国際的な文化都市として世界に発信していくにあたり、多摩区も重要な役割を果たすことになります。
そういった文化の根本となる伝統文化を継承していくことも大切です。昔からのものを引き継ぐ中で地元の文化に親しみ、自分の故郷として誇りを持てるような仕組みが必要です。また伝統行事を続けていくには地域の人々の協力が欠かせず、結果的に地域の輪を広げることになります。また、伝統文化を若い世代に継承していく過程で世代間の交流が生まれます。核家族化が進み、子どもたちは塾や部活で忙しく、多世代で交流する機会は減っています。世代間交流が進むことでお互いへの理解も深まります。
地域に残された伝統文化を継承していくという観点から、小中学校で伝統芸能を扱うクラブ等を設置することも考えていきたいと思います。
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5月3日
4月26日