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脳神経外科 最近｢頭痛｣が気になりますどんな種類がありますか？
諌山和男院長
｢痛い頭痛｣と｢こわい頭痛｣
コロナ禍の生活環境の変化によるストレスや、パソコン仕事が続くテレワークなどにより、頭痛に悩む人も少なくありません。頭痛は誰でも日常的に起こるものですが、頻度や痛みの程度は人によってさまざまであらゆる要因が考えられます。重要なことは、「痛い頭痛」と「こわい頭痛」を見極めることです。
「痛い頭痛」とは、女性に多い「片頭痛」や男性に多い「群発頭痛」など、激しい痛みを伴う慢性的なものです。ストレスや緊張、自律神経などが要因になっています。
一方、「こわい頭痛」は命にかかわるものです。痛みが弱くても突発的なときには、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎などの疾患が疑われます。特にくも膜下出血は、発症した人が家系にいる場合に発症率が上がるため、一度は検査しておくと良いでしょう。
問診で原因探る
このように、痛さと怖さの度合いは必ずしも一致しません。どんな頭痛でも、その種類を判断するためには問診が最も大切だと考えています。
頭痛診断では、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分類します。一次性頭痛は片頭痛や緊張性頭痛などの「こわくない頭痛」で、薬を中心に治療していきます。二次性頭痛は「こわい頭痛」が含まれ、とにかく見逃せないのがくも膜下出血です。また、髄膜炎では風邪のような症状が先行して頭痛が生じるため注意が必要です。
頭痛の原因を明らかにするため、些細なことでも自分で決めず専門医に相談しましょう。
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