市政報告 物事の根本(上流)を見る 川崎市議会議員 かがみ まさひこ
さまざまな地域課題や社会課題を解決する上で「問題が起こる前」に問題を解決する上流思考、いわゆる根本解決に向けた取り組みが重要です。
◆産前産後ケア
産後ケア事業を1年に延ばすこと、利用者の負担を軽減すること、並びに全戸訪問回数を増やすこと等、産前産後ケアの重要性を再三にわたり市に申し入れしています。
少子化や核家族化の進行により、自分の子どもが生まれるまでに育児はもちろんのこと、こどもと接触したことがない母親も多く、育児不安やイライラ感、負担感を感じることは、ごく当たり前のことです。更に晩産化が進む中で、高齢となった実父母から支援を受けられない場合も多いのが実情です。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響により、里帰り出産できない方や、面会禁止により孤独に出産した母親も多く、一層支援が必要となっています。
児童虐待根本解決の観点、更には「切れ目のない支援」を提唱する本市として、言葉だけでない支援が求められます。
◆離婚準備支援協会
離婚を経験した者として、市議会議員としてできることに取り組んでいます。弁護士・司法書士・行政書士・不動産事業者・FP・カウンセラーなど様々な分野の専門家、NPO等の団体、行政機関、離婚経験者と連携し、離婚を背景としたあらゆる問題を解決し、ひとりひとりに最適な支援を行うことを目的としている「離婚準備支援協会」の会員になりました。最近、「養育費の不払い問題」という言葉を聞くことが多くなりました。川崎市でも養育費の立替払いをしてくれる保証会社へ支払う保証料の一部補助制度がありますが、そもそも養育費の不払い問題が起きないような事前の取り決めや面会交流等の支援が、さまざまな離婚問題を未然に防ぐことや離婚を選択しないという判断の一助になると考えます。
◆セクシュアリティ教育(性教育)
性感染症予防など「性に関する知識やスキル」だけではなく、人権やジェンダー観、性の多様性などを学ぶことができる機会や仕組みをつくるために、川崎市民の有志で団体(かわさき包括的セクシュアリティ教育ネットワーク)を設立し活動を開始しました。活動では、自分も相手も尊重する「アサーティブコミュニケーション」等を子どものときから学ぶ仕組みや環境づくりも行っていく予定です。
これらの根本解決に向けた取り組みはすぐに結果が出るものではありませんが、根気強い地道な活動をしてまいります。
◇ ◇ ◇
1月は「根本解決に向けた取り組み」について5週にわたりシリーズにてお伝えいたします。
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5月3日
4月26日