市政報告 学校へ教員が定数配置されない、その原因と対策 みらい川崎市議会議員団 露木 明美
各学校に配置される教員の人数は国の定数法で決まっていますが、ここ数年その基準通りに配置されない状態が続いており、5月24日時点、全市で55人です。
その要因は、▽児童生徒数の増加▽教員志望者の全国的な減少▽小学校で1学級の人数の上限を段階的に35人への引き下げや専科制の促進などの法改正による必要教員数の増――などです。
こうした状況においても新年度に教員不足とならないよう、採用の段階で本市を志望する教員予定者を増やす取り組みが重要であり、来年度に向けて対策を強化するよう、質問等で求めてきました。
3つの改善点受験者数増加
来年度の採用に向けて、次のように改善されることになりました。
【1】全国の大学に出向いて、3年の秋頃に57回、受験要項が配布される4月以降に84回説明会を開催、また、市内外の説明会はそれぞれ4回ずつ開催、前年度以上に実施し たこと
【2】二次元コードから視聴できる動画により、教員の仕事の魅力を紹介したこと
【3】本市を第1志望する学生を対象とした大学推薦制度の枠を拡大したこと――など、教育委員会の改善の取り組みにより、来年度採用の受験者数は110人の増加となりました。
一方、来年度から公務員の定年が1年ずつ延長しますので、教員数の増加も期待しますが、年度当初の教員数の予想が難しくなるという懸念もあります。
いずれにしても、各学校に決められた教員が配置されない状況となれば、専科教員や少人数指導にあたる教員を削って凌ぐことになりますから当該校の子どもたちや教職員に大きなマイナスです。そうした状況をつくらないことが大切です。
来年度の教員採用が決定するまで教育委員会が十分な精査と確実な選考を行い、優秀な新規教員を必要数採用し、確実に各学校に配置することで、欠員という状態を招かないよう今後も見守っていきたいと思います。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日