県議会議員 土井りゅうすけ 県政報告 県民生活に直結する施策を 企画=自民党県議団
議会改革が進み、県民にわかりやすい議会運営が図られるようになりましたね
土井―私の発案で議会改革検討会議という組織を設置しました。県民に開かれた議会にするため、はじめに取り組んだのが、本会議の議案に対する各会派の賛否をホームページで公開することです。加えて常任委員会や特別委員会の資料もホームページで閲覧できるようにしました。
また議会での一般質問を全国の都道府県と比較すると、神奈川県議会は少ないといわれてきました。今年の第1回定例会から一般質問の機会を増やし、年間を通じて今までより7名増やします。今年の第3回定例会からは予算委員会に予備日を1日設けます。今まで以上に審議を重ねる環境が整いました。
昨年は未曾有の震災に見舞われましたが、県議会としての防災対応は
土井―震災時に設置される災害対策本部というのは法で位置づけられていますが、議会は組み込まれていません。東日本大震災の発生時は各議員が個々に情報を集めるという状況でした。議会の中にも対策組織を作り、災害対策本部と双方向で対応する仕組みが必要です。現在、県議会では新たな仕組みづくりを検討しているところです。
神奈川県は3つの政令市を抱える広域自治体として災害時の新たな課題が浮かびあがってきましたね
土井―東日本大震災で災害ボランティアの必要性を改めて認識しました。ボランティアのネットワークが全県レベルで整っていないのが現状です。様々な分野の組織の連携が必要ですが、縦割り行政とは言い訳できません。県が率先して整えるべきです。
神奈川県では消防救急無線のデジタル化を進めているところです。通信システムによる高度支援と安定した通信の実現を図ることが急務と考えています。
地元多摩区の課題と具体的な取り組みは
土井―地域に密接した課題が県立高校の避難所指定です。県立高校についてはほとんど指定されていないのが現状です。川崎市をはじめ、政令市では1校もありません。住民にとって学校や公共施設が避難所だと思うのは当然です。ところが市内の県立高校は指定されていないため物資は備蓄されていません。区内では県立多摩高校と県立向の岡工業高校の建て替えが今年から始まります。県と政令市が連携を取りながら、避難所指定の方向へ進めていくことも必要です。
また、多摩区は急傾斜地が多い地域です。土砂崩れや地すべりの対策が必要です。すでに南生田地区では工事が始まっています。今年は枡形で測量に着手できるよう働きかけていきます。さらに今年から多摩警察署の耐震化が進みます。既存の建物のまま整備を進めていく計画です。
安心・安全まちづくりとして河川の治水対策や親水整備が進んできましたね
土井―三沢川では引き続き、県の事業として親水区間の延長整備が今月から始まります。3面コンクリート護岸の川に自然型工法を施します。かつての川の面影を取り戻したいというのは地元の皆さんの念願でした。完成すれば菅地区の天宿橋周辺500メートルに植生が繁茂し、生物がもっと棲息する環境となります。 多摩区内では治水対策として五反田川放水路整備事業が進んでいます。川崎市の事業ですが、完成には長時間かかるため神奈川県が財政措置を図り、早期整備を進めています。
東日本大震災を受けて喫緊の課題は山積みです。県民生活に直結する施策を打ち出し、展開することが議会の役目と考えています。
土井りゅうすけ
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5月3日
4月26日