市民グループ「からふる!」の代表として、折り紙を通じて地元の魅力を伝えている 田中 龍平さん 栗谷在住 38歳
「色でまちを元気に」
○…『かわさき折り紙プロジェクト』は川崎を象徴する色を選び、オリジナルの折り紙を作ろうという企画だ。多摩川の『水色』、川崎大師のだるまの『赤』、生田緑地のルリビタキの『青』といった具合に20色を独自に選定している。活動に取り組むのは12年に立ち上げた市民グループ「からふる!」。メンバーは現在4人。『色でまちを元気に』を合言葉に集まった面々だ。「色は楽しいもので明るいパワーがある。それをもっと社会の役に立てることができるはず」
○…本格的に取り組んで約1年が経つ。会社務めをしながらの活動は忙しいが、やっと形になり始めたと手応えを感じ始めている。先月にはこの「かわさきカラー」の折り紙で名産品を作るワークショップを中原区内で開催した。「今後は色を増やして折り紙と解説書をセットにした『かわさき折り紙』の完成を目指す」と意気込む。
○…美術系の教材を扱う会社に勤めていたことがきっかけで地域の色を選ぶというアイデアを思い付いた。ただ、「何か足りない」と感じていた。あるイベントで折り紙デザイナーと出会い、「これだ、見つけた」。『かわさき折り紙』には1色に1つ、オリジナルの折り方がある。禅寺丸柿に見立てた柿色なら柿、南武線に見立てた黄色なら電車を作る。「川崎は北と南で知らないことも多い。この折り紙を通して自然と川崎の良さを知ることができる」
○…歴史ある都市に憧れ20代は海外を転々とし、帰国後は浅草へ移り住んだ。地元の栗谷に戻ったきっかけは東日本大震災。地元に目が向くようになり、「地元を好きになりたい、見直したい」という思いが込み上げた。休みの日に地元を歩くと客観的な視点で見て「いいもの」がある。歴史的な寺や神社、名産品など知らないものがたくさんあった。「地元の人は積極的に知ろうとしないと、地元のいいところは知らないまま。それを紹介したい」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日