理美容師グループ「プリック」のメンバーでチャリティカットのリーダーを務めた 矢花 敬さん 中野島在住 42歳
「続けていくことが大切」
○…「今年も大盛況。(イベントは)尻すぼみになることが多いが、チャリティカットは広がっている」。プリックは理容師や美容師らで結成され、被災地支援や途上国支援のための募金活動を行っている。7月29日に溝口で開いたチャリティカットには400人以上が訪れた。「世界の子どもたちに教育と自立、夢と希望を」とテーマに掲げ、メンバーのほか、協力者を加えると100人以上が集まった。そのまとめ役として準備段階から当日の運営まで奔走した。
○…自身がプリックの活動に参加し始めたのが2000年頃。美容師仲間に声をかけられ、助っ人で始めたつもりが、「いつのまにか中心にいた」と振り返る。自他ともに認める「おとなしくて真面目な性格」。メンバーからチャリティカットのリーダーに推され、今年で3年目になる。「引っ張るというよりは引っ張られているリーダー」と恐縮しながらも「1回1回の積み重ねが大切。もう来年の準備が始まっている」と気を引き締める。
○出身は長崎県。「手に職をつけたい」と選んだのが美容師だった。美容学校を卒業して地元を離れ、溝口の美容室に勤めた。その美容室には23年間勤務。12年に独立開業し、多摩区菅に念願の店を構えた。「髪を切ることは生活の一部。だからこそスタイルが長持ちすることを心掛けている」。店は美容師である美恵子夫人と切り盛りし、「かかりつけ的なまちの美容室」をめざしている。
○…「今年はプリックにとって1年目。若い世代の美容師にもこの活動をもっと広げていきたい」。今年2月、NPO法人プリックジャパンビューティーとして法人格を取得した。目下の活動目標はカンボジアでの4校目の小学校建設。カンボジアのことを勉強し知れば知るほど支援の難しさも感じている。「続けていくことが大切。この校舎で学んだ子どもたちが大人になるまで見届けたい」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日