ボクシングのプロテストに合格し、「東大卒の公認会計士ボクサー」として注目の 柏野(かしの) 晃平さん 川崎新田ジム所属 中原区在住 26歳
「欲張りだけど2つとも本気」
○…各メディアで『東大経済学部卒の公認会計士ボクサー』として取り上げられ、脚光を浴びている。7月31日にあったボクシングのプロテスト(C級ライセンス)で持ち前のテクニックをみせつけ、見事に合格した。「自分としてはスタートライン立っただけと思っている。予想以上に注目され、改めてプロとして自覚している。気を引き締めていきたい」。その経歴に注目が集まるが、ベルトが狙えるほどの実力派として周囲の期待も大きい。
〇…右利きだが、左構えのサウスポースタイル。ヒット&アウェーの変則的な動きが大きな特徴だ。中学生から高校生までは剣道部に所属し、東大に進学してボクシング部に入部した。「きれいなボクシングではないが、剣道の独特な間合い・距離感が武器。パンチをもらわず、当てるのが得意」。所属する川崎新田ボクシングジムの新田渉世会長は「未知数だが、センスは十分。やはり学力はだてじゃない。クールでクレバーな試合運びがいい」という。
〇…公認会計士の資格は東大在学中に取得。卒業後、監査法人に就職した。ただ、仕事漬けの日々。そんな生活の中、ボクシングへの思いが沸々と込み上げてきたという。税理士事務所に転職し、ベンチプレスの選手でもあるという所長の勧めもあって一念発起。プロボクサーと税理士の2つの道を進むことを決めた。「学生時代にもっと頑張れば上に行けたはず。今になって欲が出てきた」
〇…デビュー戦は9月17日に後楽園ホールで行われることが決まった。「デビュー戦で勝ちたい」ときっぱり。あくまでも目標は「来年の全日本新人王になって日本チャンピオンをめざすこと」と自信をのぞかせる。今は会社帰りにジムに立ち寄っては厳しい練習に打ち込む毎日だ。「何でも本気。仕事もボクシングも漫然とやっていても仕方ない。欲張りだけど2つ本気でやれば、人生2倍楽しめるはず」と目を輝かせる。
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5月3日
4月26日