多彩なアイデアで「生田緑地サマーミュージアム」を盛り上げる 大畠(おおはた) 雅弘さん 枡形在勤 64歳
昔の価値観、忘れないで
○…「おじいちゃん、おばあちゃんが孫の手を引いて、見ているものを説明するような催しをやりたかった」。21日に行われる「生田緑地サマーミュージアム」で今回のテーマを発案。「昭和レトロ」の世界観で様々な催しを企画した。幼い頃によく見た鉄道客車の窓から駅弁を買う光景を再現しようと、日本民家園、岡本太郎美術館、かわさき宙と緑の科学館の施設長と整備事務所の所長にモデルを依頼しポスターを作製。「当日は、客車の窓から実際に駅弁を買ってもらう。プラットホームのような台と駅名の書かれた看板も作るつもり」と目を輝かせる。
○…自身を「凝り性」というだけあって、テーマを絞ればどんどんアイデアが出てくる。「昭和レトロ」な街並みで活性化を図る東京都青梅市の商店街にも足を運んだ。明治大学、専修大学の落語研究会による古典落語や、竹の水鉄砲などの昔遊びを体験できるワークショップなど「懐かしさ」を感じる催しを仕掛けた。「自分からアイデアを提案してみたら、いろんな人が協力してくれた。精一杯準備したから、あとは自由に楽しんでもらうだけ」
○…愛知県で学生時代を過ごし、高校生で盆栽に目覚めたが、父親からの「お前は飽きっぽいから3年間どこかに勤めなさい」というアドバイスに従い、工業系の会社に就職。しかし諦めきれず造園学校に入学後、現在の会社へ入社した。指定管理者として3年前から生田緑地に勤務し、毎日午前6時30分に出勤している。「生田緑地は緑も多く、環境的に朝早く来るととても気分がいい」
○…「趣味は、麻雀と整理整頓だね」と豪快に笑う。特に、散らかっている場所をきれいに収納していくのが大好き。収納場所がなければ、美術館や緑地内で出る廃材を再利用してマガジンラックや本棚、勤怠カード入れ、緑地内の掲示板などを手作りしている。「物を大事にするという、昔の価値観を忘れないでほしい」
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5月3日
4月26日