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「登戸研究所保存の会」で事務局長を務める 森田 忠正さん 登戸在住 74歳

掲載号:2019年9月6日号

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未踏の領域、探究し続け

 ○…戦時中に旧日本陸軍が開設し、風船爆弾や偽札の開発など秘密戦の中核を担った「登戸研究所」。明治大学生田キャンパス内に残る戦争遺跡を後世に引き継ごうと、保存の会の事務局として2006年の発足以来、活動を続ける。研究所の遺跡関係は昨年、川崎市地域文化財に指定された。「加害の歴史を伝える戦争遺跡の資料館は日本中でここだけ。戦争はやってはいけないと強く感じる貴重な場所」と強調する。

 ○…終戦の前年、疎開先の三重県で7人きょうだいの末っ子として誕生。すぐに地元の横浜市神奈川区に帰ると空襲に見舞われたという。法政大学第二高校では新聞部を経て、社会科学研究会の部長に。大学卒業後は勤労者向けの福祉系金融機関で勤務し、結婚を機に登戸に住み始めて半世紀になる。定年後は民生委員を15年続けており、仕事で培った専門知識や資格を生かして土地売買や借金、介護ほか生活相談を一手に引き受けるなど地域に深く関わってきた。

 ○…登戸中部町会、会員歴30年以上の稲田郷土史会ではそれぞれ副会長を担う。今年の夏は、ナシの生育に関する中学生の自由研究に協力し、町会の盆踊りで実行委員長を務めた。町会のミニ講話「わが町のぼりと」では登戸の変遷や、登戸研究所について解説。現在80人以上が名を連ねる「保存の会」としては仲間と協力し、登戸研究所関連の見学会を12年で計516回、6785人を対象にガイド役を担ってきた。

 ○…「昔のことをよく知ってるから」と、近所の年配者に話を聞くのが日課の一つ。「本に書いてあることじゃなくて、人がやっていない、知られていない『隙間』を追いたい」。知りたい情報を持つ人物がいると聞けば、自転車に乗ってすぐに会いに行く。未知への探究はこれからも続きそうだ。

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