12月23日に多摩市民館で『ひとひらのあいコンサート』で指揮をする 片野 秀俊さん 中野島在住 63歳
「合唱」で人生に潤いを
○…地元で合唱の素晴らしさを伝えようと、1980年から活動している登戸混声合唱団。今月23日には毎年恒例の『ひとひらのあいコンサート』を多摩市民館で開催する。その合唱団を立ち上げ時から指導している。全日本合唱連盟の理事やNHK全国音楽コンクールの審査員も務め、区内外で数多くのアマチュア合唱団の育成に力を入れてきた。「音楽は人生に潤いを与えてくれる。日本人に合唱をもっと身近に感じてほしい」
○…合唱は年齢や仕事にかかわらず、様々な背景を持つ人が集まることから「社会の縮図」と呼ばれることも。それ故に、一つの合唱団がまとまるにはそれなりの時間が必要と考えている。団としてまとまっていく過程で様々な個性を持つ団員の技術的・人間的成長に立ち会えるのが面白い。「観客に感動を届けるためにも、向上心や努力が必要。自己満足ではいけないよ、といつも言っています」
○…福島県いわき市出身。母の影響で幼少から音楽好き。高3の進路選択で「後世に残る仕事がしたい」と作曲家になる夢を追い、独学で学び東京声専音楽学校(現昭和音楽大学)に補欠で入学した。補講までも受け、声楽や指揮を学んだ。「人より遅いスタートだったから努力したね」。就職時には友人の誘いで受けたプロ合唱団・日本合唱協会のオーディションに合格。その後、アマチュア合唱団の指導を始めた。
○…日本には世界でもトップレベルを誇る合唱団はあるものの、一般的な普及率はまだまだと感じている。アマチュア合唱団の育成に力を入れるのも、もっと多くの人に上達する喜びやハーモニーの美しさを感じてほしいから。「合唱を始めるのに年齢は関係ない。粘り強く、諦めないひたむきな情熱がうまくいくコツだよ」と穏やかな口調で語る。合唱の魅力をより多くの人に伝えていきたい。「これからもここ地元から、合唱を広めていきたいね」
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5月3日
4月26日