川崎市多摩スポーツセンターの館長を務める 塩田 和久さん 菅北浦在勤 50歳
日本一の公共施設目指す
○…2011年の開館以来、運営管理責任者として務めてきた。6年目となる今年4月に館長に就任。今月10日には体育の日の無料イベントを開催する。トレーニング室やプールを無料開放し、エアロビクスやZUMBAなど誰でも参加できるプログラムも多数用意した。「いまだに当館の存在を知らない方もいる。この機会に利用したことがない方にも来ていただけると嬉しい」
○…就任時には「日本一の公共施設にしよう」とスタッフに呼びかけた。民間施設と比べてハード面で劣る部分はあっても、スタッフの質やプログラム内容などソフト面で補えると考えている。嬉しいのはスタッフ個人の意識の高さだ。横のつながりで知識や技術の情報を共有し、自然と全員でスキルアップできる環境ができている。「利用者の方に安全に過ごしてほしいという気持ちがあるからこそ、スキルアップの気持ちが湧いてくる」
○…栃木県出身。社会体育指導者となるために上京し、ラケットボールやスカッシュなどさまざまなスポーツに打ち込んだ。会員制の民間スポーツクラブでトレーナーとして務めた経験から、現在も貯筋運動や認知症予防プログラムの出張講座にも自らが講師として老人ホームに出向く。プロのトレーナーとしてのモットーは受講者に「いかがでしたか?」とは聞かないこと。満足した利用者の表情が何より多くを物語る。「自分が期待する返事を言わせてはいけない。疲れ切った背中で帰さないことがプロのトレーナーの仕事」
○…最近嬉しかったことは、開館以来施設を利用していた中学生が今年、大学生になり運営スタッフとして同館で活躍していること。開館6年目となり利用者数も年々増えている。「公平に使ってもらうためにも、どんな人が来ても満足してもらえるような施設にしたい。心身ともに医療に頼ることのないまちづくりに貢献したい」
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5月3日
4月26日