民家園通り商店会の新会長として活動する 井野 大輔さん 南生田在住 48歳
喜びと元気、届けたい
○…７年ほど前に商店会の門をたたき、会計や副会長を経て２月、会員約70店をまとめるリーダーに就いた。岩野正行前会長が礎を築いた４万人規模の催し「夏まつり」の実行委員長をはじめ「食の祭典」の運営など、同会主催のイベントで経験を積んできた。「役職は意識せず、やるべきことをやっていく」
○…中野島で生まれ育ち、中野島中は野球部、県立百合丘高校ではサッカー部で汗を流した。建築の専門学校を卒業後、技術職など会社員を経て「接客が好きだったから」と、独立志向歓迎をうたった中原区の飲食店に転職。家族経営の店主のもと３年ほど修行を積んだ。そこには、常連客同士が気兼ねなく酒をおごり合う、そんな店主こだわりの店づくりがあった。当時は「お互い払うお金は変わらないのに」と首をひねったが「『ごちそうさま』をする側とされる側、２回うれしいだろってオヤジさんに言われて」。まちの居酒屋の魅力を、ふと感じた。
○…店主の他界後に27歳で独立し、武蔵小杉でレストランバー「アルファクロス」を開店。13年前、２号店を向ヶ丘遊園駅南口で始め、今はこの一店に絞って切り盛りする。中高時代の友人が来店してくれたり、同級生が近くで飲食店を営むなど「地元のつながりが広がり、まちに愛着がわく」と心地よさを味わう。商店会に仲間入りするとすぐ役員を任され、入会前を含め３度の市議選出馬を経験。「開発とともに変わりゆくまちで、地元の方々により愛される商店会にしたい」
○…商店会活動のほか多摩区飲食業組合では副支部長も務め、会合や書類提出などに奔走。空いた時間があると知人の店に顔を出す。完全オフはめったにないが、「ずっと多摩区に居続けたい」。迷わず口にした。
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